古今東西50mm F0.95な交換レンズ
50mm F0.95
Noctilux
明るい標準レンズといえばライカのノクチルクスです。
ノクチルクスはF1.2→F1.0と進化して第四世代と呼ばれるタイプでついにF0.95となりました。
(F0.95を第四世代とする場合、第二世代と第三世代がF1.0なのですが、これをあわせて第二世代と呼びF0.95を第三世代と呼ぶケースもあります)
CANON 50mm F0.95
もともとはキヤノン7というLマウントのレンジファインダー機専用のレンズです。なぜ専用かというと、レンズが重いのでスクリューマウントだけでなくマウントの外側に外爪を使って固定していたため。
しかし、現在使われているものや中古屋で売られているものは大抵Mマウントに改造されたものなので、ライカやミラーレスなどでも使うことが可能です。
専用のマウントアダプターも販売されています。
発売は1961年。ライカのノクチルクスがF0.95になったのは2008年のことですので、当時は革新的なレンズだったと思われます。
シンプルに5群7枚のガウスタイプのまま大口径化してあります。
キヤノンカメラミュージアム
Mitakon Zhongyi 50mm f/0.95
フルサイズに対応した50mm F0.95。同じ現行品であるライカのノクチルクスと比べるとお値段1/10以下と非常にお買い得?
描写は意外にも素直に見えますが、少々抜けが悪くオールドレンズのような写りです。
http://www.zyopticslens.com/mitakon50mm095.html
Speedmaster 50mm F0.95 アンダー10万円のフルサイズ対応大口径レンズ
SLR Magic NOKTOR 50mm f/0.95 Hyperprime
http://www.ephotozine.com/article/slr-magic-50mm-f-0-95-hyperprime-lens-review-23001
生産終了
NOKTORと銘が入ったもの、入っていないものの2種類あり。
もともとは産業用(CCTV用)レンズ。イメージサークルはAPS-Cまで?Eマウントとマイクロフォーサーズマウント。
産業用レンズをベースとしているためか、イメージサークルはフルサイズをカバーしていないようです。フルサイズに対応した他のレンズと比べるとライカ判で50mmの画角で撮れないので比較対象としてはよくないかもしれません。
換算50mmでF0.95
イメージサークルはフルサイズに対応していないものの、換算50mmでF0.95のレンズを紹介します。
NOKTON 25mm F0.95
マイクロフォーサーズ用のレンズで換算50mmのF0.95です。ボケの大きさはフルサイズ用の50mmならF1.8と同程度なのでたいしたことがないとも言えますし、マイクロフォーサーズでそれを実現するにはF0.95まで明るくする必要があると考えれば意味のあるレンズです。
売り上げランキング: 41,662
Mitakon Zhongyi 35mm f/0.95
ミラーレスのソニーEマウントやフジXマウント用のレンズが販売されています。APS-Cで使うと換算52.5mmでほぼ50mmです。
52.5mmと聞くとちょっと長いような感じがありますが、フルサイズ用の50mmのレンズは実焦点距離が51.6mmである事が多いので、52.5mmとほとんど違いがありません。
こちらはフルサイズなら50mm F1.4と同じくらい大きくボケるレンズです。50mmの画角で大きくボケさせるなら、やはりフルサイズが有利です。
番外編
HandeVision IBELUX 40mm F0.85
現在市販されている交換レンズで(恐らく)もっとも明るい超ハイスピードレンズ。
APS-C用で、マウントはソニーEマウント、フジXマウント、キヤノンMマウント、マイクロフォーサーズ用が販売されています。
フィルター径は67mmとそれほど大きくありませんが、重量は1150gとさすがに重いガラスの塊。
お値段もかなりのものですが、開放からそれなりに写っているのは凄いです。前玉に凹レンズを使用してテレセントリック性を強く意識したレンズ設計の成果なのでしょう。
HandeVision IBELUX 40mm F0.85
Kasyapa
交換レンズレビュー IBELUX 40mm F0.85
売り上げランキング: 837,500
NOKTON 50mm F1.1
明るい標準レンズとして手に入れやすく値段もそれほど高くなく、かつ定評のある写りとなるとコシナのフォクトレンダーブランド、NOKTON 50mm F1.1が第一候補かもしれません。
コシナのフォクトレンダーシリーズは古い感じの写りですが、意外なほど優等生な新しいノクチルックスと比べると写りに個性があり、その個性も人気があります。
古い感じの写りといってもキヤノンの50mm F0.95と比べるとコントラストはずっと現代的で通常の標準レンズと比べて違和感はなく使えるはずです。
RANGEFINDER(ヨドバシカメラ)
スポンサーリンク
関連記事
-
yongnuoの50mm F1.4が凄そう
yongnuoが50mm f/1.4というレンズを発表しました。 YONGNUO …
-
フルサイズ対応の12mmでディストーションがほぼ0なレンズが中国で開発中
中国のメーカーがLaowa Zero-D 12 mm f2.8というレンズを開発 …
-
kickstarterで古いトリプレット、 Glaukar 3.1への出資を募集中
kickstarterでEmil Busch Glaukar 3.1 Anast …
-
ソニーのGマスターレンズが凄い理由
ソニーが海外でGマスターレンズを3本発表しました。MTFやサンプル画像を見ると、 …
-
Lensbabyがグルグルボケレンズを発売
Lensbabyが新しいレンズ、Twist 60を発表しました。 Twist 6 …
-
Siruiが格安アナモルフィックレンズを発売
三脚などでおなじみになりつつあるSiruiがアナモルフィックレンズ(綴りはana …
-
世界最速f/0.75のレンズへの出資募集中
kickstarterで世界最速となる50mm f0.75の出資を募っています。 …
-
ロモグラフィーが58mmの新しいペッツパールをクラウドファウンディング中
ロモグラフィーが新しいレンズ、Petzval 58をkickstarterで ク …
-
中判にも対応した15mmのシフトレンズを発表
Venus OpticsがLaowa 15mm F4.5 Zero-D Shif …
-
35mmでグルグルが楽しめるレンズが登場
LensbabyがBurnside 35というレンズを発表しました。 BURNS …