クリップオンストロボをリモート発光する際の超基礎知識
赤外式と電波式の2種類
ボディとストロボの同期をとるために赤外線と電波の2種類があります。赤外線式はカメラメーカーが採用している方式です。それに対し電波式は基本的にサードパーティが採用しています(キヤノンとニコンも電波式を始めました)。
赤外線式と電波式には互換性がありませんので、赤外式は赤外式を採用する機材どうしで利用します。また電波式は基本的に2.4GHz帯を使用しますが、異なるメーカーの製品には互換性はありません。
電波式のメリット
これまでニコンやキヤノンのリモート発光は赤外線を利用していましたが、ニコンもキヤノンも電波式へ移行中です。これは赤外式よりも電波式の方がメリットが大きいからです。
電波を利用することのメリットは距離が離れても使えることです。赤外式の場合は数メートルですが、電波式なら30m程度離れても使えます。また赤外式は屋内ではほとんど問題ありませんが、少し離れたり日中屋外では使えないことがあります。対して電波式は環境によらず安定して使えます(稀ですが場所によっては2.4GHz帯が混み合っているため接続が切れることもあるようです。恐らく現在最も使われる2.4GHz帯を利用する装置は無線LANルーターで、繁華街にはお店ごとに様々な無線LANが設置されているため問題が起きています)。
親機と子機
基本的にリモート発光には親機(コマンダー、トリガーなどと呼ばれます)と子機(レシーバー)が必要です。親機と子機の両方の機能を持つものも一部にありますが、親機と子機は別の製品となっているものが一般的です。例えばGODOXのX1はトリガーのX1TとレシーバーのX1Rがあります。トリガーはボディに、レシーバーはクリップオンストロボ1つに対して1つ必要です。
またX1はTTLに対応しているので、キヤノン用やニコン用などがあります。これも揃える必要があります。
売り上げランキング: 93,248
コマンダーとレシーバーどちらも使えるタイプは例外的で、例えばCactus V6
があります。ちなみにCactus V6はTTLに非対応ですがニコン用やキヤノン用などはなく共用できます。
購入の際はコマンダーなのかレシーバーなのか、兼用なのかしっかり確認しましょう。
使えるクリップオンストロボ
クリップオンストロボにレシーバーを付けてリモート発光させる場合は基本的にTTL対応モデルである必要があります。マニュアル発光で使う場合もクリップオンストロボはTTLモードに設定して使います。
例外はYONGNUOのRF603
などです。RF603は無線で発光タイミングを同期させるだけのシンプルな構造なため、使用するクリップオンストロボはTTLに非対応のものでも使用可能です。
スポンサーリンク
関連記事
-
キヤノンから純正マグニファイヤーが発売
キヤノンからマグニファイヤーMG-EbとMG-Efが発売。でもマグニファイヤーっ …
-
単3電池6本で使えるモノブロックタイプのストロボ
中国のメーカーがバッテリー駆動のモノブロック型ストロボを発表しました。 バッテリ …
-
スマホ・GoPro用のステディカムVoltが登場
今年1月にKickstarterで募集されていたスマホ・GoPro用のステディカ …
-
Bluetoothでスマホと接続するライトメーター開発中
Illuminatiという露出計、カラーメーターがKickstarterで出資を …
-
ケンコーは中国メーカーの電動スタビライザーを販売
ケンコープロフェッショナルイメージングが電動スタビライザー「WenPod」を販売 …
-
LaowaがフジGFXでフルサイズ用レンズが使えるアダプターを発表
Laowaがフルサイズ用レンズをフジのGFX50で使用するためのマウントアダプタ …
-
GODOXが発光部分を交換出来るストロボを発表
GODOXがWITSTROシリーズの新作としてAD200を用意しているようです。 …
-
ソフトケースにもなるバウンスアダプターが発売
クリップオンストロボ用ソフトケースをバウンスアダプターにしてしまう、アイデア商品 …
-
なぜ動画用雲台がスチルでも流行っているのか?
写真撮影に使われる雲台というと、3way雲台と自由雲台が一般的でしたが、最近では …
-
プロカメラマンは普通の人の5倍以上視線を動かしていた
キヤノンUSAがyoutubeにアップした動画、The Obsession Ex …
- PREV
- Xiaomiが4k対応で460ドルのドローンを発表
- NEXT
- sd Quattroレビューまとめ