Yongnuoのクリップオンストロボ、YN560シリーズの違い
2016/04/13
格安のクリップオンストロボとして、多灯撮影の入門として人気があるYN560シリーズですが、違いがわかりにくいのでまとめました。
YN560シリーズは3種類
YN560シリーズは現在のところ3種類あります。II、III、IVです。
IIIはIIの後継というよりは上位機種で、IVはIIIの上位機種という位置づけです。
3種類の機能の違いはラジオスレーブ機能です。
IIはラジオスレーブ機能が搭載されていません。
IIIはラジオスレーブのレシーバー、受信機能を搭載しています。
IVはラジオスレーブのマスターとレシーバー機能を搭載し送受信が可能。
これが違いです。
III、IVのラジオスレーブ機能を使うにはカメラ側にRF602、RF603などのYongnuo製のラジオスレーブを使う必要があります(ラジオスレーブは他のメーカーとは互換性がないので要注意です)。
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基本のII型はラジオスレーブのレシーバー、RF603を付けるとIII相当になります。RF605を付けるとIV相当になるんじゃないかと思います(未確認)。
基本的な性能は同じ
II、III、IVはいずれもTTLやハイスピードシンクロには対応していません。ガイドナンバーも同じで、フラッシュ単体としての性能は同じです。
クリップオンストロボとして光る性能は同じですので、多灯で使わない、多灯で使うけど(昔からある)光学のスレーブ発光でも大丈夫、発光量の調整はクリップオンストロボで行えば大丈夫、という方は割安なII型、ラジオスレーブが使いたい方はIII型、コマンダーとしても使いたい方はIV型となります。
*ただし、III型、IV型は技適を取得したものはありませんので、その点は自己責任となります。
技適の取得が難しそうなラジオスレーブも販売されていることから、私自身、技適はガラパゴス的なものではなく必要な制度だと考えています。ただ、2.4GHz帯はまぁいいかなぁという気はします。
Yongnuo製ラジオスレーブの受信機
RF602(廃番)、RF603、RF603II、RF605、YN622、コマンダーのYN622-TX、YN560-TXがあります。
RF605は小さいながらも液晶パネルが付いたRF603IIの上位機種でRF602、RF603と互換性がありますが、RF602とRF603とRF605を同時に使うことはできません。RF602とRF603のどちらかで統一する必要があります。
また、ラジオスレーブにはキヤノン用、ニコン用があります。ソニーやペンタックスなどで使う場合(キヤノン以外で使う場合)はニコン用を使うことになっています(理由は不明)。
Yongnuo製のコマンダー
Yongnuo製のコマンダー、ラジオスレーブ受信機に命令を出す送信機はYN622-TXとYN560-TXの二種類あります。どちらもキヤノン用、ニコン用があります。
YN622-TX
クリップオンストロボが対応していればハイスピードシンクロ、TTLが使えるのがYN622-TXです(RFシリーズはハイスピードシンクロ、TTLに対応していません)。
YN-560シリーズのクリップオンストロボはハイスピードシンクロやTTLに対応していないので、YN622-TXは純正のクリップオンストロボをオフカメラで使う時に便利なコマンダーです(レシーバーとしてYN622が必要です。下のリンクはYN622-TXとYN622のセットです)。
YN-622相当のレシーバー機能を有するクリップオンストロボにYN685があります。YN685はTTLに対応しているのでHSSも可能です。RF-603やTX560にも対応
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YN560-TX
こちらは、名前にYN560とあるように、IIIやIV用のコマンダーで、YN560-TXからマニュアル発光量、照射角度の調整が可能です。
クリップオンストロボにYN560シリーズを使われているなら、コマンダーとしてYN560-TXを選択するのが現状ではベストです。
カメラ側にクリップオンストロボを一灯付けたまま、という使い方が出来なくなるのがちょっと残念です。
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YN560IVの後継機
YN660はYN560IVの後継機ともいえるモデルで、YN560IVの3グループから6グループに増えています。ガイドナンバーは58から66に増えていますが、実際に発光量が強くなっているのかはよくわかりません。TTLには非対応。
TTL対応モデルも
これから揃えるなら
多灯ライティングのために、これから複数のクリップオンストロボを揃える予定であれば、クリップオンストロボにはレシーバー機能があるYN560III、コマンダーにYN560-TXを選ぶのがいいのでは?と思います。
少しでも安くするなら利便性は悪く、撮影時には手間がかかりますが、YN560IIをスレーブ発光で使用するのもアリです。
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