マクロレンズを買わずにマクロを撮る方法
暖かくなり色々な花が咲くようになるとマクロレンズの季節です。今回はマクロレンズを使わずにマクロ撮影が出来る方法を紹介します。
リバースアダプター
実はレンズをひっくり返すとルーペとして使えます。ひっくり返してカメラにつければマクロレンズとして使えます。
ひっくり返したレンズをカメラに取り付けるアダプターをリバースアダプターとかリバースリングと呼びます。昔からあるものですがニコンとペンタックスは今でも純正のリバースアダプターを出しています。
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リバースアダプターはマウントの金具をフィルターのようにレンズ先端にねじ込み、カメラに取り付けることが出来ます。フィルターのようにマウントの金具を取り付けられるのでニコン用のリバースアダプターを使えばキヤノンのレンズフィルター径さえあえばキヤノンのレンズでもペンタックスのレンズでも取り付けられます。
リバースアダプターでのマクロ撮影を行う場合、基本的にはレンズは広角レンズを使います。標準レンズや中望遠ではひっくり返してもマクロにならない、撮影倍率が上がらないものがほとんどです。標準ズームでも広角端では撮影倍率が等倍から2倍程度のマクロ撮影が可能です。
リバースアダプターを使うとカメラ側から絞りを動かすことができないので(もちろんAFも作動しません)絞り環が付いたMFのレンズが使いやすいのですが、最近のレンズでも絞りを変えることはできませんが撮影自体は可能です。
中間リングを使う
中間リングとか接写リングというものをカメラとレンズの間に挟むと撮影倍率を上げることが可能です。昔のマクロレンズは単体では撮影倍率が1/2で、等倍をするためにはレンズとカメラの間に中間リングを挟みました。マクロレンズだけでなく中間リングを挟むとマクロレンズのように撮影倍率があがります。中間リングの厚みがあるほど寄れるようになりますが、レンズとの組み合わせによってはピントが合わないこともあります。
中間リングもやはりメーカー純正は少ないですが、サードパーティから絞りが連動する接点付きの中間リングも販売されています。
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中間リングと同じ理屈でベローズを使うこともあります。ベローズというのはカメラとレンズの間に取り付ける蛇腹のことで、伸ばしたり縮めたりすることで撮影倍率を稼ぎます。最近のカメラはグリップが大きいのでグリップとベローズが干渉して、そのままでは取り付けられないこともあります。そんな時は中間リングを取り付けるとなんとかなります。
ベローズの新製品はほとんどありませんが、フジは中判デジタルのGFX用にビューカメラアダプターを出しましたのでビューカメラをベローズのように使うことが出来ます。
標準ズームの前玉を外す
有名な改造ですが、標準ズームの前玉、被写体側の一番前のレンズを取り除くとマクロレンズとして使えます。標準ズームならなんでもマクロレンズになるわけではないようですが、キットレンズはマクロレンズに改造出来る可能性が高いようです。
前玉を外してしまうと、本来のレンズとして使えなくなりますし、全部が全部マクロレンズのように使える保障はないので、ジャンクでちょうど良さそうなズームレンズがあれば試してみるのもいいんじゃないかと思います。
まとめ
どの方法も結構手間がかかるので中古の安いマクロレンズを買うのが手っ取り早くていいかなぁと思います。ただ、マクロレンズの多くが標準から中望遠で広角マクロはリバースアダプターがまだまだ現役ですし、撮影倍率が1倍を超える、2倍以上のマクロもマクロレンズ単体で撮れるものはほとんどないので中間リングやテレコンを組み合わせます。リバースアダプターや中間リングは持っていても損はありません。
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