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デジタルカメラを使いこなすコツのあれこれを紹介

大きく変更されたEOS M3はkissシリーズに近づいた

   

先日発売になったEOS M3の出だしは好調で、在庫切れのお店もあるようです。
これまでのEOS Mシリーズはキヤノンとしては全くといって売れなかったカメラですが、どこが変わり、どこが魅力なのでしょうか?少しまとめてみました。

m3

M2からの主な変更点

EOS M3はM2から非常に多くの点が変更されました。
主な変更点は

  • 画素数が1800万画素から2420万画素に変更
  • ハイブリッドCMOS AF IIからハイブリッドCMOS AF IIIに変更
  • 測距点が31点から最大49点に増加
  • 外付けEVFに対応
  • チルト式モニターに変更(180度可動の自分撮りも可能なタイプ)
  • グリップが付いた
  • 内蔵フラッシュが付いた
  • NFCに対応した
  • 少し大きくて重くなった(274gから366gに)
  • モードダイヤル、露出補正ダイヤルが付いた
  • M-Fnボタンの新設

このように、これまでからの路線変更と言っていいくらい、非常に沢山の要素に変更が加えられました。
特にEOS MのAFは遅いと言われていましたがM3になり、像面位相差AFも加わりかなり改善されました。
また、モードダイヤルやファンクションボタンの新設など操作面も改善され、より本格的な撮影に対応しました。
その一方で、M2と比較するとサイズが大きくなり、重量は約90gも重くなっています。
これらのことからEOS M3はM2後継機というよりも上位機種のポジションにあり、一眼レフのEOS kissに近づいたミラーレスであると云えます。

EOS M3と他のミラーレスとの違い

ミラーレスはマイクロフォーサーズやソニーのEのマウントが先行し、キヤノンのシェアはニコンやペンタックスにも及ばない、最下位となっていますが、EOS M3の登場で特徴的なミラーレスになりました。
特長をいくつか紹介したいと思います。

沈胴標準ズームがないためかさばる

最近のミラーレスや一眼レフでは標準ズーム(キットレンズ)を小型化するために沈胴式を採用することが多くなっていますが、EOS M用にはそういったレンズが今のところ用意されていません。
そのため、収納時は他社のミラーレスよりも嵩張ります。
現状ではEOS M用レンズは4つしかありませんので、沈胴ズームの開発よりも他のレンズ開発にリソースを割いていると思われます。

換算35mmの明るい単焦点がある

標準ズームが大ぶりなためか、コンパクトな単焦点を用意しています。
EF-M22mm F2というレンズで、換算35mmという使いやすい画角でF2と明るく、しかもコンパクトに作られています。
ミラーレス用の単焦点レンズの中でも非常に魅力的なレンズになっています。
単焦点レンズの面白さや写りはズームレンズに代えられませんので、使いやすくコンパクトな単焦点レンズは魅力的です。

一眼レフとの併用が容易

操作系が改善されたEOS M3の登場により、一眼レフとミラーレスを併用しやすくなりました。
同じセンサーサイズでミラーレスと一眼レフのラインナップがあるのはキヤノンとソニーですが、ソニーの方は厳密には一眼レフではありませんし、Eマウントに力を入れているためαマウントのボディもだいぶ偏ったものになっています。
ニコンやペンタックスは一眼レフとミラーレスでセンサーサイズがかなり違います。
一眼レフとミラーレスをマウントの違いはありますが、シームレスに近い形で扱えるのはキヤノンだけの魅力です。

まとめ

キヤノンのミラーレス、EOS Mシステムは国内ミラーレスのシェアで最下位という状況にありますが、新しいM3の登場で特長がハッキリとしたミラーレスシステムになりそうです。
以前は売れ筋のkissシリーズと被るようなミラーレスは出さないと言われていましたが、M3はkissシリーズに被るカメラに仕上げてきたことからも、キヤノンの本気具合がわかります。
一眼レフであるkissの購入を考えている人には、EOS M3の検討もアリです。

EOS M3のレビュー

キヤノンのミラーレス一眼がようやく完成形に!? 仕上がった「EOS M3」はかなり買い得
ここが変わった! 「EOS M3」と「EOS M2」実機比較 – チルト液晶&EVF対応で撮影自由度が大きくアップ

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