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クリエイティブ・コモンズとパブリックドメイン、CC0の違い

   

文字を足したために引用の範囲を超え、引用だと主張した芸能人が炎上したケースもあります。
梅宮アンナ、画像転載を批判され…
文字を足したり、色を調整したりすると改変となり引用とは認められません。
改変する場合は、それが認められているライセンスのものを使う必要があります。

クリエイティブ・コモンズとは

作品の再利用に対して制限をわかりやすくしたものがクリエイティブ・コモンズです。
クリエイティブ・コモンズを日本語にするなら「創作物の共有」というような訳語になり、共有するためのルールの1つです。
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは
「表示」、「改変」、「商用」、「継承」の組み合わせでライセンスの種類が6つほどあります。

  • 表示
  • 表示+非改変
  • 表示+継承
  • 表示+非商用
  • 表示+非商用+非改変
  • 表示+非商用+継承

です。
継承は馴染みがありませんが、改変後も元のライセンスを継承するというもので二次利用・三次利用も同じクリエイティブ・コモンズのライセンスを使って下さい、というものです。
また著作権を放棄するわけではないので、必ず著作権者の「表示」が必要になります。
写真においてはFlickrでクリエイティブ・コモンズに則ったライセンスを表示することができます。Flickrで「Some rights reserved」と表示されている場合の多くはクリエイティブ・コモンズのライセンスに則ったものです。

パブリックドメインとは

パブリックドメインとは
「著作物や発明などの知的創作物について、知的財産権が発生していない状態又は消滅した状態のこと」
を意味します。
写真ではありませんが、青空文庫が扱っている作品がパブリックドメインです。
青空文庫で扱っているのは著作者が亡くなって50年または70年で著作権が切れた状態のもので、こういったものもパブリックドメインと呼びますし、著作権を放棄することでパブリックドメインになるケースもあります。
さらに著作権だけでなく、特許権などの知的財産権を行使できる人がいない状態をパブリックドメインと呼んでいます。特許なら20年ですね。
ただ、著作権はパブリックドメインになっているけど商標権が生きている状態もあるようなので、パブリックドメインだからといって好き勝手にできるわけではありません。
また著作者人格権はパブリックドメインであっても消滅しないので、パブリックドメインの改変が無制限に行えるわけでもありません。
パブリックドメインの写真をレタッチしたり、素材として加工する場合は自由に扱えるわけではありません。パブリックドメインとして提供されているものを、そのまま使う場合は問題ないでしょう。

CC0とは

パブリックドメインは国や地域の司法により扱いが異なるため微妙な解釈の違いが生まれたことを鑑みてCC0が誕生しました。
CC0について
パブリックドメインであっても著作者人格権は認められると考えるのが一般的ですが、CC0ではそれも放棄して、使いたい人が自由に使ってくれて結構、というものです。
例えば写真を引用する場合、非改変が原則ですがCC0の場合は改変も可能です。
この改変を自由に制限なく行える点がパブリックドメインとの大きな違いです。
CC0はクリエイティブ・コモンズのライセンスの一種ではありますが、著作権を放棄する事が大きくことなります。
FlickrでもCC0に対応したので、今後FlickrないのCC0ライセンスの写真を検索できるサイトが生まれることでしょう。
写真や画像データなどを素材として使いたい場合はパブリックドメインではなく、CC0のものを使うべきです。

まとめ

クリエイティブ・コモンズには著作権がある
パブリックドメインには著作権はないが、著作者人格権などが残る、国によって扱いがことなる
CC0には著作権がない、著作者人格権など可能な限り放棄する
冒頭の炎上した芸能人の場合、CC0のものか、クリエイティブ・コモンズの表示+継承、表示+非商用、表示+非商用+継承のライセンスのものを使っていれば炎上することはなかったでしょう。

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