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デジタルカメラを使いこなすコツのあれこれを紹介

可変NDフィルターの値段の違い、オススメは?

   

可変NDフィルターフィルターとは?

可変NDフィルターとはNDフィルター(減光フィルター)の効果、適用量を連続的に変化させることが出来るフィルターです。
従来製品はND4、ND8といった減光量ごとにフィルターが必要になり、取り替える必要がありましたが、可変NDフィルターなら1枚で済みます。
多くの製品はND2.5からND400~500程度の減光効果があります。絞りでいうと約1段から約8段分の効果を変化させることができます。
シャッタースピードで言うと、1/125秒で撮れる時は最大で3秒程度までシャッタースピードを長くすることが可能になります。

どんな時に使うの?

可変NDフィルターが使われるようになったのは動画撮影でした。
動画撮影はシャッタースピードが1/60秒から1/125秒程度と遅いため、被写界深度を浅くする場合はNDフィルターが必須です。
そこで可変式のNDフィルターが使われるようになりました。
動画の場合は撮影中にNDフィルターの効果を強くすることでカットの最後を徐々に暗く、最後は真っ黒にフェードアウトする、なんて事もかのうですし、その逆で真っ白にすることも可能です。

スチル撮影では

一般的には明るいレンズの絞りを開いたまま撮影する、従来のNDフィルターの代わりに使う方法です。
F1.4やF1.2という明るいレンズなら、可変NDフィルターがあれば天気のいい屋外でも屋内でも開放絞りで撮影が可能になります。
もう一つの用途は、日中にスローシャッターを切りたい場合です。
スローシャッターを使うことで波打ち際を真っ白にすることが出来たり、街中では動く人や車が写らない不思議な写真を撮ることができます。
SplitShire_IMG_5326_R

オススメは?

可変NDフィルターは3000円前後のものから5万円前後のものまで、ずいぶん値段の差があります。
ナゼそんなに違うのかというと、性能の差です。
性能といっても減光できる光の量ではなくて、透過する光の質の違いです。
ちょっと難しいのですが、NDフィルターを使うと、可視光(写真に写る光)が波長によらず一定に減るわけではありません。
NDフィルターを使うと、わずかに黄色っぽくなったり、青っぽくなったりします。
可変式のNDフィルターはこれが目立ってきます。

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値段の違いは色の違い

動画撮影における可変式NDフィルターの検証
実際に3種類のフィルターをテストした記事です。
使われている可変NDフィルターはいずれも高い製品なので、それほど大きな差ではありませんが、動画の場合はわずかな色ずれも目立ってしまう事があり、色が揃わないことを嫌う動画撮影では安い製品は避けた方がいいでしょう。

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効果が強くなると色が変わる

可変式NDフィルターは基本的に減光量を多くするほど、フィルターの効果を強くするほど色が変わっていきます。
ND4からND16程度、明るいレンズの絞りを開放で使いたい、という目的であれば安い可変NDフィルターでもそれほど色ずれ、色被りは目立たないと思います。
しかし、日中に数秒のスローシャッターを切りたいというような強く減光効果を出したい場合には高級な可変式NDフィルターか、従来型のNDフィルターを使う方がいいでしょう。

まとめ

可変NDフィルターを使うことで

  • 日中でも明るいレンズの絞りを開いたまま撮影できる
  • 日中でもスローシャッターで撮影ができる
  • 安い可変NDフィルターは色が変わる。効果を強くするほど色の変化は大きくなる
  • 高い可変NDフィルターは色が変わりにくいので動画撮影、スローシャッター向け

スローシャッターだけの使用なら従来型のND400の方がずっと安いのでオススメです。

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